6月13日(金)にポリテクセンター奈良で防水改修セミナーを開催しました。
今回のテーマは“長寿命化”。
近年の社会情勢を鑑みると、建物の長寿命化は、単なる維持管理コストの削減に留まらず、より重要な意義を持つようになりました。
建物の長寿命化は、環境負荷の低減、資源の有効活用、そして持続可能な社会の実現に貢献する、重要な取り組みと考えます。
今回のセミナーでは、基礎となる各種防水工法の特性の講義の後に、施工デモンストレーションを見学いただきました。
そして、建物の長寿命化を実現するための具体的な手法として、躯体修繕の手法、災害時に支援活動の拠点や物資の集積・配布拠点、避難所の機能を持つ「防災拠点」として活用される体育館の断熱改修の手法を、
最新の技術動向、関係省庁の施策も交えてご紹介させていただきました。
体育館は鉄骨造で建てられていることが多く、鉄骨造の様々な建物の断熱改修に応用できると考えられます。
奈良県での防水改修セミナーは8年ぶりの開催でした。官公庁のご担当者様、各市町村の設計事務所から50名の方にご参加いただきました。
今回のセミナーが、長寿命化改修に対する理解を深める、これまでの発想にプラスとなり、転換のきっかけにもなれば幸いです。